日本の伝統的な着物を、現代のファッションとして気軽に楽しめる「着物アロハシャツ」。
着物ならではの美しい柄や色彩を活かしながら、普段のコーディネートにも取り入れやすいアロハシャツへと仕立てたアイテムです。
「普通のアロハシャツとは何が違う?」
「どんな着物が使われているの?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
近年では、着る機会が少なくなった着物を新しいファッションへと生まれ変わらせる「着物リメイク」や「アップサイクル」の一つとしても注目されています。
この記事では、着物アロハシャツの特徴や魅力、素材による違い、選び方、おすすめブランドまで紹介します。
目次
1. 着物アロハシャツとは?
着物アロハシャツとは、主に 着物や着物生地(反物)を活用して仕立てられたアロハシャツ のことです。
一般的なアロハシャツには南国をイメージしたプリント生地が多く使われますが、着物アロハシャツでは、着物が持つ柄や色彩、織り、染めなどをそのままファッションとして楽しめます。
桜や菊などの草花、鶴、扇、流水、青海波など、日本で古くから親しまれてきた文様が使われているのも特徴です。
なお、「反物」とは着物を仕立てる前の細長い状態の布地のこと。反物のサイズや種類、着物との違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
1-1. 1枚の着物から何着のアロハシャツが作れる?
着物は、もともと細長い反物を裁断し、縫い合わせて仕立てられています。そのため、着物アロハシャツを作る際にも、ほどいた着物生地を継ぎ合わせながら一着のシャツへと仕立てていきます。
着物から取れる生地の量や状態、仕立てるシャツのサイズにもよりますが、 一枚の着物から2着のアロハシャツを作ることも可能です。
ただし、2着分を取るには、前身頃・後身頃・袖・襟などのパーツを限られた生地の中に無駄なく配置しなければなりません。
さらに、柄をどこに見せるか、左右や前後のバランスをどう整えるか、2着それぞれが美しく仕上がるかまで考えて裁断する必要があります。
そのため、 一枚の着物から2着を仕立てるには、緻密な裁断設計と通常以上の時間や手間がかかります。 着物の状態や柄、シャツのサイズによっては、2着分を取ることが難しい場合もあります。
限られた生地をできるだけ無駄なく活かすことも、着物リメイクならではのものづくりです。
2. アロハシャツと着物には関係がある?
ハワイを代表するアロハシャツ。そのルーツにはさまざまな説があり、日本人移民や着物との関わりもその一つとして語られています。
詳しい歴史や着物との関係については、こちらの記事で紹介しています。
3. 着物アロハシャツの4つの魅力
3-1. 着物ならではの柄や風合い
着物の文様には、長寿や繁栄など、さまざまな意味や願いが込められています。
実際の着物をリメイクしたシャツなら、柄だけでなく、 生地の質感や織り、染めの表情まで楽しめる のが魅力です。
デザインから選ぶだけでなく、文様の意味を知り、自分に合った一着を探してみるのもよいでしょう。
3-2. 一点物ならではの個性
ヴィンテージ着物を使用する場合、同じものを大量に作ることはできません。
さらに、どの部分の柄を前身頃や袖などに使うかによって、一着ごとに仕上がりも変わります。
ほかの人とは違う服を楽しみたい方にとって、 自分だけの一着に出会えること も魅力の一つです。
3-3. 普段のファッションに取り入れやすい
着物を日常的に着るには着付けや帯、小物などが必要ですが、アロハシャツなら気軽に取り入れられます。
デニムやワイドパンツと合わせたり、Tシャツの上から羽織ったりと、普段のコーディネートにも合わせやすいでしょう。
ユニセックスの商品も多く、性別を問わず楽しめるのも特徴です。
3-4. 着物を新しい形で受け継げる
着る機会が少なくなった着物を洋服へと仕立て直すことで、その生地や柄を新しい形で活かすことができます。
すでにあるものに新たな価値を加える 「アップサイクル」 という点でも、着物アロハシャツは注目されています。
長く受け継がれてきた着物を、現代のファッションとして次へつないでいけるアイテムです。
4. 素材によって変わる着物アロハシャツの楽しみ方
着物アロハシャツは、使われている素材によって見た目の印象や着心地も変わります。
4-1. 絹(シルク)|上品な光沢を楽しむ
滑らかな肌触りと上品な光沢が特徴です。
振袖や訪問着なら華やかな一着に、大島紬などの絹織物なら落ち着いた色合いや織りの表情を楽しめます。
4-2. 綿(コットン)|カジュアルに楽しむ
綿は肌触りがよく、普段のファッションにも馴染みやすい素材です。
デニムやスニーカーとも合わせやすく、着物アロハシャツを日常的に楽しみたい方にも向いています。
4-3. 麻(リネン)|涼やかな風合いを楽しむ
さらりとした質感が特徴で、暑い季節にも取り入れやすい素材です。
自然なシワや軽やかな風合いも、麻ならではの魅力といえるでしょう。
4-4. ウール|季節を広げて楽しむ
温かみのある質感が特徴で、インナーの上から羽織るなど、春先や秋口のコーディネートにも活躍します。
アロハシャツというと夏のイメージがありますが、 素材によって幅広い季節で楽しむことができます。
5. 着物アロハシャツの選び方
着物アロハシャツを選ぶときは、 柄・素材・サイズ に注目してみましょう。
大胆な柄ならコーディネートの主役に、細かな文様や落ち着いた色合いなら普段着にも馴染みやすくなります。
また、素材によって光沢や肌触り、適した季節も異なります。どのような場面で着たいのかを考えて選ぶのがおすすめです。
サイズ感や着丈も、着こなしの印象を左右する大切なポイントです。 アロハシャツは比較的ゆったりとしたシルエットで作られることが多い一方、商品によっては男性向け・女性向けにサイズ感を調整して作られているものもあります。
リラックス感のある着こなしを楽しみたいなら少しゆとりのあるサイズを、すっきりと着たいなら身体に合ったサイズを選ぶとよいでしょう。
また、着丈が長めのものはゆったりとした印象になりやすく、短めのものはコンパクトでまとまりのあるスタイルに見せやすくなります。自分がどのようなシルエットで着たいのかも考えながら選ぶのがおすすめです。
ヴィンテージ着物を使用した商品では、小さな傷や色の変化が見られる場合もあるため、商品の状態も確認しておきましょう。
6. 着物アロハシャツを取り扱うブランド
着物アロハシャツは、ブランドによって使用する生地や製法、デザインへの考え方が異なります。
6-1. KIMONO-CYCLE
「KIMONO-CYCLE」は、正絹(シルク100%)のヴィンテージ着物を使用した一点物のアロハシャツを展開しています。
振袖や紬など、着物の種類によって異なる柄や質感を楽しめるのが特徴です。
6-2. Pagong(パゴン)
「Pagong(パゴン)」は、京都の京友禅染屋「亀田富染工場」から生まれたブランドです。
受け継がれてきた着物図案と京友禅の染色技術を活かし、アロハシャツなどの現代的なファッションへ展開しています。
ヴィンテージ着物をほどくリメイクとは異なる方法で、日本の伝統美を楽しめるブランドです。
6-3. TSURUTO(つると)
「TSURUTO(つると)」では、手持ちの着物を新しい洋服へ仕立て直す、着物リメイクのセミオーダーサービスを展開しています。
アロハシャツ型の「ゆえシャツ」も用意されており、注文後に自分の着物を預け、サイズやデザインに合わせて一着のシャツへと仕立ててもらうことができます。
思い出のある着物や、着る機会がなくなった着物を、自分で身につけられる洋服として残したい方に適したサービスです。
7. ヴィンテージ着物を新しい一着へ|TOP WAVE
TOP WAVEでは、日本で厳選したヴィンテージ着物から仕立てた着物アロハシャツを展開しています。
一枚ずつ着物をほどき、生地の状態や柄を確認しながら裁断・縫製。華やかなものから落ち着いたものまで、もともとの着物が持つ個性を活かして仕立てています。
また、限られた着物生地をできるだけ無駄なく活用することも大切にしています。
着物として受け継がれてきた美しさを残しながら、今の暮らしに取り入れやすい一着へ。
世界にひとつだけの着物アロハシャツを、 ぜひTOP WAVEで見つけてみてください。
