
夏になると、花火大会や夏祭り、盆踊りなどで、色とりどりの浴衣姿を見かける機会が増えます。
浴衣は、日本の夏を代表する伝統衣装として親しまれていますが、次のような疑問を持ったことはありませんか。
「浴衣はいつから着られているの?」
「なぜ温泉旅館では浴衣を着るの?」
「着物との違いは何だろう?」
「初めて浴衣を買うなら、どのブランドがおすすめ?」
実は浴衣は、もともと現在のような夏のおしゃれ着ではありませんでした。
その起源は約1,000年以上前の平安時代までさかのぼり、「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれる、入浴時に用いられた衣服をルーツとしています。
その後、江戸時代には庶民の暮らしへ広まり、現在では花火大会や夏祭りに欠かせない、日本の夏を象徴する和装へと発展しました。
この記事では、浴衣の歴史や特徴、着物との違い、浴衣に使われる素材、おすすめの通販サイト・ブランドなどを、初心者にもわかりやすく解説します。
日本の伝統文化を知るきっかけとして、ぜひ最後までご覧ください。
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1. 浴衣とは?
浴衣(ゆかた)とは、日本で古くから親しまれてきた夏用の和装です。
現在では花火大会や夏祭り、盆踊り、夕涼み、温泉旅館などで着る衣装として広く知られていますが、もともとは入浴時に用いられた衣服をルーツとしています。
着物のように長襦袢(ながじゅばん)を着る必要がなく、肌着の上から気軽に着られることが特徴です。
また、木綿や麻など、通気性や吸湿性に優れた素材が使われることが多く、日本の蒸し暑い夏でも過ごしやすいよう工夫されています。
近年では、伝統的な古典柄だけでなく、モダンなデザインや洋風の柄も増え、若い世代から海外の方まで幅広く親しまれています。
2. 浴衣と着物の違い

浴衣も着物も日本の伝統的な和装ですが、用途や素材、着方には違いがあります。
着物は季節や格式に応じてさまざまな種類がありますが、浴衣は気軽に楽しめる夏の和装です。
一方で、どちらにも日本ならではの美意識や、染め・織りなどの技術が受け継がれています。
3. 浴衣の歴史
浴衣の歴史は、およそ1,000年以上前の平安時代にまでさかのぼります。
現在では「夏祭りに着る服」という印象が強い浴衣ですが、その始まりは現在とはまったく異なるものでした。
平安時代|浴衣の始まりは「湯帷子」
浴衣の語源は、「湯帷子(ゆかたびら)」という衣服です。
平安時代の貴族は、高温の蒸気を利用した蒸し風呂へ入る際、熱気から肌を守り、汗を吸収するために、麻で作られた衣服を身に着けていたとされています。また、裸体を隠すためともいわれています。
この衣服が「湯帷子」と呼ばれ、現在の浴衣のルーツになったといわれています。
つまり、浴衣は最初から外出着だったわけではなく、入浴に関係する実用的な衣服として始まったのです。
コラム|「浴衣」という名前の由来
現在では「浴衣」という漢字が使われていますが、その名称は「湯帷子(ゆかたびら)」が時代とともに変化して生まれたものとされています。名前の由来を知ると、浴衣が日本の入浴文化と深く結び付いていることが分かります。
江戸時代|庶民の暮らしへ広まる
江戸時代になると、銭湯文化が庶民の間に広まりました。
人々は銭湯から上がると浴衣を着て身体を休め、そのまま寝間着として過ごすようになります。浴衣は単なる湯上がり着ではなく、部屋着やくつろぎ着として生活に欠かせない存在となっていきました。
やがて、人々は浴衣の機能性だけでなく、美しい柄やデザインにもこだわるようになり、花火見物や虫聞きなど、夏の風物詩を楽しむ際の装いとしても広く親しまれるようになりました。
当時は昼間の外出着として着るより、夏の夕方から夜にかけての外出着として定着し、浮世絵にも多くの浴衣姿が描かれています。
このように浴衣は、「入浴着」から「湯上り着・部屋着」、そして「夏の外出着」へと役割を広げながら、日本の夏を象徴する衣装へと発展していきました。
4. なぜ温泉旅館では浴衣を着るの?
温泉旅館へ宿泊すると、多くの場合、客室には浴衣が用意されています。
「館内着だから」というイメージを持つ方も多いですが、これには浴衣が湯上がり着やくつろぎ着として発展してきた歴史が関係しています。
江戸時代、人々は銭湯から上がると浴衣を着て涼み、そのまま寝間着として過ごしていました。
その文化は旅館にも受け継がれ、現在でも温泉に入った後は浴衣へ着替え、館内を散策したり、食事を楽しんだり、そのまま就寝したりすることが一般的です。
つまり、温泉旅館で浴衣を着ることは、日本の伝統的な入浴文化を現代でも体験していることにつながります。
旅館で浴衣に着替えるという何気ない習慣も、その背景を知ると、より特別な時間に感じられるでしょう。
コラム|浴衣は「右前」で着るのが基本
浴衣は着物と同じく、自分から見て右側の身頃を内側、左側を外側に重ねて着ます。反対の重ね方は亡くなった方に着せる際の着方とされているため、普段着として浴衣を着る場合は左右を間違えないようにしましょう。
5. 浴衣に使われる素材
浴衣は、暑い日本の夏でも快適に過ごせるよう、通気性や吸湿性に優れた素材で作られています。
現在ではさまざまな素材の浴衣が販売されており、それぞれ着心地や風合い、お手入れ方法が異なります。ここでは、代表的な素材をご紹介します。
木綿(コットン)
最も代表的な素材が木綿です。
吸湿性に優れ、汗を吸収してくれるため、昔から浴衣の定番素材として親しまれてきました。
肌触りが柔らかく、自宅で洗濯できる商品も多いため、初めて浴衣を購入する方にもおすすめです。
麻(リネン)
麻は通気性と速乾性に優れた天然素材です。
さらりとした肌触りとシャリ感が特徴で、真夏でも涼しく着られることから、上質な浴衣にも使用されています。
汗をかいても乾きやすく、見た目にも上品な印象があります。
ポリエステル
近年では、ポリエステル素材の浴衣も人気があります。
シワになりにくく、自宅で洗濯しやすいため、お手入れが簡単なのが魅力です。
比較的手頃な商品が多く、デザインのバリエーションも豊富なため、浴衣を気軽に楽しみたい方にも向いています。
素材選びで迷ったら
6. 浴衣はいつ着る?

浴衣は、一般的に7月から8月頃によく着られます。
浴衣を着る代表的な場面には、次のようなものがあります。
- 花火大会
- 夏祭り
- 盆踊り
- 納涼祭
- ビアガーデン
- 温泉旅行
- 京都や浅草など観光地での街歩き
最近では、ホテルや旅館で浴衣をレンタルしたり、観光地で着付け体験を楽しんだりする人も増えており、日本文化を体験する衣装として海外からの旅行者にも人気です。
コラム|浴衣は秋に着てもいい?
浴衣は夏の和装ですが、地域や気候、イベントの時期によっては9月頃まで着用されることもあります。ただし、和装では季節感を大切にする文化があるため、9月頃なると単衣(ひとえ)の着物へ移り変わるのが一般的です。
7. 浴衣はどこで購入できる?おすすめの通販サイト・ブランド

浴衣は、呉服店だけでなく、ファッションブランドや浴衣専門店、老舗呉服店のオンラインショップなど、さまざまな場所で購入できます。
価格帯やデザインのテイスト、素材、セット内容はブランドによって大きく異なるため、自分の予算や着用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
※価格は2026年7月に各公式サイトで確認した目安です。セール、単品・セットの違い、素材、仕立て、在庫状況によって変動します。購入前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
手頃な価格で浴衣を楽しむなら「GRL」「ハニーズ」
「まずは浴衣を気軽に楽しみたい」という方には、GRLやハニーズが選択肢になります。
GRL(グレイル)公式通販は、トレンドを取り入れたデザインを手頃な価格で展開しており、浴衣セットや帯、下駄、着付け小物などを探せます。浴衣セットは5,000円前後の商品が中心で、予算を抑えて一式をそろえたい方にも向いています。
ハニーズ 浴衣特集では、通常の浴衣に加え、ワンピースタイプやスカートタイプのセパレート浴衣も展開されています。帯や小物は別売りの商品もあるため、購入時にはセット内容を確認しましょう。
トレンド感のある浴衣なら「Dita(ディータ)」
Dita Official Storeは、毎年新作浴衣がSNSでも注目される女性浴衣専門店です。
古典柄をベースにしながら、くすみカラーやニュアンスカラーを取り入れたデザインが多く、現代的な雰囲気の浴衣を探している方に人気があります。
浴衣、帯、下駄、腰ひも、着付けマニュアルなどを組み合わせたセット商品や、ワンピース型のセパレート浴衣も展開されており、初めての方でも選びやすいことが魅力です。
豊富なデザインから選ぶなら「京都きもの町」
京都きもの町は、女性用だけでなく、男性用・子ども用まで幅広く取り扱う和装専門店です。
古典柄からレトロモダンまでデザインが豊富で、セパレート浴衣、SからLLなどのサイズ展開、大きいサイズ、接触冷感やUV加工を施した商品など、選択肢の多さが特徴です。
浴衣単品から帯とのセット、下駄や巾着などの小物までそろうため、複数の商品を比較しながら自分に合う一着を探したい方に向いています。
呉服専門店の安心感で選ぶなら「京都きもの友禅」
京都きもの友禅公式オンラインストアでは、浴衣だけでなく、帯、履物、バッグ、髪飾り、着付け小物など、和装に関する幅広い商品を扱っています。
振袖や着物を長年扱ってきた企業のオンラインストアであるため、ファッション通販とは異なる、きもの専門店ならではの品ぞろえや安心感を重視したい方に適しています。
浴衣の価格やセット内容は商品によって異なるため、素材、仕立て、付属品を確認しながら選びましょう。
好みのテイストで選ぶなら「三松グループ」
三松グループは、伝統的な和装文化を大切にしながら、異なるコンセプトのブランドを展開しています。
三松・しゃら
三松・しゃらは、伝統ある呉服専門店として、上品な古典柄から現代の暮らしに取り入れやすい着物・浴衣まで提案しています。
落ち着いたデザインや品質を重視する方、店舗で相談しながら浴衣を選びたい方にも向いています。
ふりふ
ふりふは、オリジナルテキスタイルを使った、レトロモダンで個性的なデザインが魅力のブランドです。
大胆な配色や独自の世界観を持つ浴衣が多く、人とは少し違うコーディネートを楽しみたい方に人気があります。
アニメやキャラクターなどとのコラボレーション浴衣も展開されており、夏祭りだけでなく、テーマパーク、推し活、ライブなど、個性を表現する装いとしても楽しめます。
本格的な老舗浴衣なら「竺仙(ちくせん)」
竺仙は、天保13年(1842年)創業の染呉服の老舗です。
江戸中形をはじめとする伝統的な染色技術を現代へ伝え、職人の技術や生地の風合いを感じられる浴衣を手がけています。
価格は反物、仕立て方法などによって異なりますが、流行だけに左右されず、長く大切に着られる本格的な浴衣を求める方におすすめです。
浴衣選びで迷ったら
浴衣を選ぶ際は、デザインだけでなく、次の点も確認しましょう。
- 素材(木綿・麻・ポリエステルなど)
- 浴衣単品か、帯・下駄を含むセットか
- 腰ひもや着付け小物が含まれているか
- 自分の身長や体型に合うサイズか
- 自宅で洗濯できるか
- 通常型か、着付けやすいセパレート型か
- 花火大会、街歩き、旅館など、どの場面で着るか
初めて浴衣を購入する方は、商品名に「セット」と書かれていても、下駄や着付け小物まで含まれているとは限らないため、セット内容を一つずつ確認することが大切です。
予算やデザイン、着用シーンに合わせて、自分にぴったりの浴衣を見つけ、日本の夏を楽しみましょう。
8. 浴衣に合わせる小物 (帯・下駄・かんざし)

浴衣姿をより美しく見せるためには、小物選びも重要です。
帯や履物、髪飾りを組み合わせることで、自分らしいコーディネートを楽しめます。
半幅帯
半幅帯は、浴衣に合わせる最も一般的な帯です。文庫結びやリボン結びなど、さまざまな結び方を楽しめます。
兵児帯
兵児帯は柔らかな素材でできており、ふんわりとしたシルエットが特徴です。近年では、大人向けの落ち着いた兵児帯も人気があります。
作り帯
作り帯は、あらかじめ帯結びの形が完成しているため、着付け初心者でも比較的簡単に装着できます。
下駄
浴衣には、素足で下駄を履くのが一般的です。
木製ならではの軽やかな音は、日本の夏を感じさせる風物詩でもあります。近年では、鼻緒が柔らかいものやクッション性を高めた下駄も販売されています。
かんざし
浴衣姿に華やかさを添える髪飾りとして、かんざしも人気です。
朝顔、金魚、ひまわり、ガラス細工、とんぼ玉など、夏らしいモチーフを取り入れると、季節感のある装いに仕上がります。
着物でもかんざしは使用されますが、花火大会や夏祭りでは浴衣を着る機会が多いため、「浴衣とかんざし」の組み合わせを目にすることが多くなっています。
10. まとめ
浴衣は、日本の夏を代表する伝統衣装です。
現在では花火大会や夏祭りで着るイメージが定着していますが、その歴史は平安時代の「湯帷子」に始まり、湯上がり着、寝間着、そして夏の外出着へと時代とともに変化してきました。
浴衣を着ることは、日本の夏の文化を身にまとうこと。
その歴史や意味を知ることで、一着の浴衣がこれまで以上に特別な存在に感じられるでしょう。
そして、日本の伝統衣装には浴衣だけでなく、着物にも長い歴史や文化、職人の技術が受け継がれています。
しかし、近年では着物を着る機会が減り、美しい着物がタンスに眠ったままになってしまうことも少なくありません。
TOP WAVEでは、役目を終えた着物や反物を一枚ずつ丁寧に選び、日本の伝統美を生かした一点物のシャツへとリメイクしています。
同じ着物から作られていても、柄の出方や風合いは一着ごとに異なり、世界に一つだけの表情を楽しめるのが魅力です。
日本の伝統文化は、「残す」ことだけではなく、「今の暮らしの中で楽しみながら受け継いでいく」ことも大切ではないでしょうか。
浴衣や着物の歴史に触れたあとは、現代のライフスタイルに合わせて新たな価値を生み出す、TOP WAVEの着物リメイクの魅力もぜひご覧ください。
